虚無の酒

煩わしかった物を売り飛ばして、ご機嫌で虚無の酒を飲んで酔っ払って。土曜日なのに誰からも連絡はなくて。休みに連絡よこさない奴は家族持ちか恋人持ちだと思ってて。そんなんどうでもいいけど、あの酒は酔い方がおかしいから、とても寂しくなって。色んなことを他方にこぼしまくって。みんなみんな孤独を装ってるけど、結局愛する誰かや頼れる誰かがいて、でも他人の孤独の程度なんて知れなくて。連絡よこさないって、それが1週間とかだと、ああなめられてんのかなって思っちゃって。連絡しなくたって離れないだろって、何しても許すんだろうって思われてるみたいで、悔しくなって、彼のことを思い出して、また悔しくて悲しくなって。だからもう消えてやろうって連絡取れなくしてやろうって思ってて。でもどうしてこうなるんかなって。可愛らしく寂しいよ~なんてこちらが言えば喜ばれるんだろうか。なんてなんて滑稽なの。毎日とは言わないけど2、3日に少しくらい連絡とれないのかなって、そんな頻度でも必要とされないなんて悲しくて。もう死ぬまで他人から愛されることなんてなさそうで。むしろ今まで愛してたのか愛されてたのかもわからなくなって。それでも生きていかなきゃいけないから、顔を洗ってベランダでタバコ吸ってたら星がペカペカしてて。そういえば流れ星を見たことあったっけ?ってなって。もし見たらなにか願うのかなとか考えて。そもそも死にゆく星に願いなんてかけるべきなのか考えて。コーヒー飲んでる。

今日も明日も明後日もわたしを愛しているのはわたしだけなの。そんな事実を噛み締めてる。