なーんかさ。
今日の夕飯がね、炊き込みご飯とコロッケだったの。
この組み合わせさ、元恋人とよく食べた組み合わせなの。
なーんかさ、切なくなっちゃって。
布団もひきっぱなしの汚くて狭い1Kの部屋で。小さいテーブルで2人分のご飯。
近所のスーパーのコロッケがおいしくて炊き込みご飯もコロッケも2人とも好きで。5個入りのコロッケは2つがわたし、3つは彼が食べて。あと、お刺身だったり野菜だったりを並べて。
楽しかったなぁって幸せだったなぁって。
あの人が寄越した手紙に、こんな自分ではわたしを幸せに出来ない。って書いてあったけど
わたしは幸せだったんだよ。一緒に居られて確かに幸せだった。
辛かったし、不安だったけどそれでも幸せだったと言えるよ。
そんな事実、あの人は死んでも知れないんだろうけど。
別れてから10ヶ月
今思えばわたしはワガママで、自分の精神を保つのに必死で、あの人の心労や疲労を分かろうとしていなかったなと思う。いや、出来る余裕がなかったのか。
そんなこと考えるけど、もう二度と時間を共有するつもりはないし、ただこのしょうもないどうしようもない切なさにとっぷり纏われて。涙でもなくため息が出るんです。
あーあ。
■
ほんとはもうとっくに許してる
■
君のことは好きだけど、だからといってどうこうしたいとは思っていないし。
そこそこ薄毛だなって思ったり。
また姫って呼ぶのかしらと思ったり。
ウインナーみたいにかわいいそれは食べやすいけど調理には向かないねって思ったり。
ただ君が言った言葉を反芻するだけなんだけど。
でも連絡が来なくなっても生きていくんだけども。
■
わたしの孤独に興味もないくせに
■
どんなに孤独だってあなたの手だけは取らない。
■
たったひと言でいつまでも愛せるもんかね
■
祈ること。神以外に。